北部地帯の観光スポット
カニョネグロ野生保護区
ニカラグアとの国境に近いカニョネグロ地域は、ラムセス条約にも登録されていて世界的に重要な湿地帯です。多種多様な動植物が生息し、固有種も多く、絶滅の危機に瀕しているものもあります。その中でもズグロハゲコウや古代魚ターポン(イセゴイ)のスポットとして知られています。カイマン(アリゲーター)やグリーンバシリスクなどの爬虫類に加え、乾季には何千羽もの渡り鳥が餌を求めて飛んできます。この湿地帯から流れるフリオ川では3種のサルが良く観察でき、フォルトゥーナから1日ツアーも可能です。
テノリオ火山国立公園とリオ・セレステの滝
アレナル火山の反対側の山脈には、テノリオ火山国立公園があります。この公園は、カリブ海側の気候の影響を受けて水量が多く、年間を通じて生き生きとした緑に包まれています。また数キロ移動すると、太平洋側の気候の影響を受ける為、気候の多様性のお陰で動植物の種類に富むという特徴があります。中央山脈に位置するこの一帯は、生物回廊に重要な役割を果たしています。この公園内にはリオ・セレステ川が流れています。直訳すると空色川。この川はその美しい色から先住民のマレク族によって崇拝され、神聖な場所であると見なされ、首長の儀式が行われるほど重要でした。神様が創造の時に絵の具をこの川で洗ったという神話もあります。
この美しい川は、上流で二つの川 ブエナビスタ川とケブラダアグリア川に含まれる鉱物、PHの違いにより化学反応が起き発生します。大雨の堆積物に影響されない限り、神秘的な空色になります。その2つの川が合わさる地点をテニィデロといい、染所と名前が付いています。この地点へは滝からさらに登りますが、一見の価値あり。リオ・セレステの滝は落下32メートルと、高い滝ではないですが水量に迫力があります。森の緑と滝の空色の景色が壮大で世界一美しい滝と賞を得たこともあります。
テノリオ国立公園の周辺では、野鳥観察やナマケモノの観察スポットもあり、大自然を楽しむことが出来ます。マレク族の原住民ツアーとのコンビネーションも可能です。見所が多いスポットです。